アメリカに留学すると決めたら、滞在先を寮やホームステイ、アパートの3つの中から選ぶことになりますよね。
アメリカでの滞在先は留学生活を大きく左右するため、とても慎重に選ぶ必要があります。
今回説明するのは、アメリカの寮の特徴や種類、そのメリットやデメリットです。
最終的に寮に向く人、向かない人がどんな点で分かれるのかもお伝えしたいと思います。
あなたの滞在先選びにお役に立てると嬉しいです。
アメリカの寮の特徴
アメリカの寮は1部屋を2名~4名で共有する事が多いです。
寮によっても部屋に用意されている家具はそれぞれですが、少なくとも机とベッドが与えられます。
寮によっては本棚やタンス、クローゼットが用意されている場合もあります。
一般的にトイレ、シャワー、キッチン、ランドリーを共有で使用する事が多いようです。
寮での生活ではルールを守ろう
寮では生活リズムや門限などの制限がほぼないので、ホームステイよりも比較的に自由に生活できるようです。
しかし、やはり共同生活なので寮によってルールがあります。
寮のルールはしっかり守りましょう。
寮の中で困った事、特にルームメイトとのトラブルなどがあったときはRA(レジデンス・アシスタント)に相談する事ができて、一緒に解決策を探してくれます。
貴重品の管理は厳重に
セキュリティー面では警備員がいて出入りする時に身分証(学生証)チェックなどをしっかりしてくれるので、ご自身でどこかのアパートを契約してルームシェアするよりも安全だとされています。
いくらセキュリティーがしっかりしているからといっても、所持品の管理には注意が必要です。
特に貴重品は部屋に置きっぱなしにするのは避けた方が良いでしょう。
またパソコンなどの高額な所持品は鍵をかけたスーツケースの中に入れておくなど、見えない所にしまっておくことも大事です。
自炊は難しい?
食事は学校内、又は寮内のカフェテリアでとるのが一般的です。
自炊ができる寮とできない寮があるので気をつけてください。
小さい炊飯器や電気ポットなどはキッチンで使えると思われますが、できてもお湯を沸かして作る即席ラーメンの様なものくらいでしょう。
また自炊ができる寮もありますが大抵火を使う事を禁止しているので、本格的な料理を作るのは難しいかもしれません。
アメリカの寮は大きく分けて2種類
アメリカの寮は2種類あります。
大学が運営している学生寮と民間運営のレジデンスと言われる寮です。
アメリカの寮①大学運営の寮
大学運営の学生寮には同じ大学や大学付属の語学学校の生徒が住んでいます。
大学の中や大学の近くにあることが多く、徒歩や自転車移動でこと足りる距離なので通学に便利です。
また大学内の施設であるジムや図書館、カフェテリアを自由に使えるという利点もあります。
アメリカの寮②レジデンス(民間運営)
民間の寮はレジデンスと呼ばれています。
他の大学や他の語学学校の生徒、会社員、長期観光客が滞在することもあるそうです。
レジデンスの立地は様々で、通う学校のすぐそばとは限りません。
留学前に大学運営の寮なのかレジデンスなのかを調べ、レジデンスであれば学校までの交通手段などを検討する必要があるでしょう。
また学校外の友達を作ることも可能になるのがレジデンスの利点となります。
稀ですが、私立語学学校が所有する寮もあるようです。
アメリカの寮のメリット
アメリカの寮のメリットとは、どのようなものなのでしょうか?
アメリカの寮のメリット①友達が作りやすい!
留学生にとってまず大きなメリットは、同じ学生と関わる機会が多いので友達を作りやすい環境です。
寮なので、食事をとるにもカフェテリアを使いますし、シャワーやトイレも共同です。
他人でありながら家族の様な距離感で接する事が増えるので、友人を作るチャンスが溢れています。
勇気が必要ですが挨拶からはじめて、少し気になる事を聞いたり話したりするだけで友達になれる可能性が広がるでしょう。
アメリカの寮のメリット②大学の施設を利用できる
学校運営の寮であれば、学校の施設をふんだんに使えることもメリットの1つでしょう。
ジムや図書館、カフェテリアなど、好きな時間に利用することができるのでキャンパスライフを満喫するには最高の滞在先ですね。
また、学校運営の寮は学校の付近や学校の敷地内にあるので徒歩や自転車で移動でき、車や公共の交通機関を使う必要はないでしょう。
多くの方がご存知と思いますが、アメリカは一般人でも銃を所有する事ができる国なので、やはりセキュリティー面がしっかりしている寮は安全で安心して生活する事ができます。
アメリカの寮のメリット③大学の情報を手に入れやすい
他には大学内や大学付近の情報を手に入れやすい事も挙げられます。
その情報の中にはパーティーやイベント情報、学校で募集しているアルバイトの情報などもあるので、様々な活動に誘ってもらえたり参加したりできるのです。
先ほども少しお伝えしましたが、寮のルールは絶対に守る必要があります。
しかし基本的に自分の生活リズムを尊重してもらえるので、門限などの制限がないところが多いでしょう。
これはホームステイよりも自由が利く点です。
アメリカの寮のデメリット
アメリカの寮のデメリットについても押さえておきましょう。
アメリカの寮のデメリット①滞在費が高い
寮のデメリットとしてまず一番に挙げられるのは他の滞在方法(ホームステイやアパートのシェア)よりも滞在費が高い事です。
コストの面ではもう1つ、寝具(マットレスや布団)をはじめ、自分で買わなければならないものが多いのもデメリットではないでしょうか。
アメリカの寮のデメリット②プライベートがあまり無い
1人部屋以外の部屋は、基本的に他人と同じ部屋で生活する事になるのでプライベートがあまりありません。
寮に入る1年目は特にルームメイトを学校が決めるので、自分で要望通りに選ぶ事ができないこともデメリットの1つです。
1部屋を2名~4名でシェアするので一人当たりの居住スペースが狭いというデメリットもあります。
アメリカの寮のデメリット③日本人が多くなることも
また、たまにある事なのですが、寮内に日本人留学生が多い場合もあります。
その場合は日本人だけで固まってしまわないように注意が必要です。
私も留学したばかりの時は日本人の集団で寮に入っていたのですが、どうしても日本人同士で固まってしまうので、RAのいる受付に行って話をする機会をうかがっていました。
また、コミュニティーカレッジのスクールカウンセラーのところに頻繁に話をしに行くというのも、最初の一歩としては悪くなかったと感じています。
寮に向く人と向かない人
はたしてあなたは寮に向くのか、向かないのか考えてみましょう。
アメリカの寮生活に向いている人はこんな人
留学の目的の中に「他国の留学生やアメリカ人の友達を作る」ということを決めている人や、友達がほしいという人には寮はまさにうってつけの滞在先だというのは言うまでもないですね。
学校の施設を制限なくふんだんに使いたい人にも向いています。
例えば、24時間開いている図書館やジムがあったりする学校も珍しくありません。
私が留学した時には寮にパソコンルームがあり、自分でパソコンを持っていなかったときにとても助かりました。
現在では、学校内や寮であればWi-Fi環境が整っているのでスマートフォンやパソコンでのインターネットのデータ量をたくさん使う人にも向いているといえます。
アメリカの寮生活にあまり向いていない人
留学はとにかくお金がかかりますよね。
特に寮の滞在費は他の滞在方法のよりも高いので、在費を少しで滞も抑えたい人にはあまり向いていないでしょう。
1人になる時間を大事にしている人、又は大切にしたい人には不向きかもしれませんね。
集団生活なのである程度の我慢は必要ですが、困ったことがある時に我慢しすぎてしまう人も実はオススメではないとされています。
アメリカではだまっていることは肯定しているとみなされるので、困ったときに話し合いの場を設けたりRAなど寮を管理している人に相談できないでいるとストレスを抱えすぎてしまうのです。
寮で生活する事をリアルにイメージしてご自身が寮に向くのか向かないのか慎重に考えてから決めることが肝心ですね。
まとめ
アメリカの寮の特徴や種類、メリット、デメリット、向き不向きについて調べて考察してみました。
- アメリカの寮の特徴は割と自由で安全な生活と最低限の食事が用意されている事です。
- 寮の種類は大きく2つに分かれていて学校運営の学生寮、民間運営のレジデンスがあります。
- 寮のメリットは学生を始め寮に滞在している人と友達になる機会が多い事や情報が手に入りやすい事です。
- 寮のデメリットは滞在費が高い事や初期費用が掛かる事、プライベートがなくてスペースが狭いことがあげられます。
- 寮に向く人は友達を作りたい人や、学校の施設をフルに活用したい人です。
- 寮に向かない人は1人の時間を確保したい人や、我慢をし過ぎる傾向のある人でしょう。
留学という特別な時間を滞在先によって、不自由を感じたり不快な思いをしたりするのはなんとか避けたいものですよね。
留学をする事を決めたら、ご自身に1番合う滞在先を慎重に選びましょう。
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